薬用シャンプーを処方された際、獣医さんや動物病院トリマーさんより、薬用シャンプーの使用方法の説明を受けるかと思います。
こちらの記事では、改めてシャンプーの洗い方や、トリミングサロンで洗ってもらう際の注意点をお話しします。
~目次~
1:薬用シャンプーとは
2:薬用シャンプーの使用頻度
3:下洗い必須
4:すすぎ
5:保湿
6:予防シャンプーとして使用しない
7:まとめ
1:薬用シャンプーとは
薬用シャンプーとは、一般のシャンプーとは違い医薬部外品の指定を受けたもののことを指します。症状の改善に効果が期待できる有効成分が含まれているのが一般のシャンプーとの大きな違いです。
薬用シャンプーは、獣医さんより処方される、いわば「お薬」のような意味合いを持ち、トリミングサロンやペットサロンで販売されているものと比べ、薬効成分の濃度が濃いです。
代表的な薬用シャンプーには、サリチル酸、ミコナゾール、マラセブなど、皮膚の問題を抱えている犬に処方されます。
2:薬用シャンプーの使用頻度
獣医さんから処方される薬用シャンプー。
薬と同じように、使用回数や注意事項が必ずあります。
薬用シャンプーを処方される際に、獣医さんから指示されると思いますが、薬用シャンプーの使用頻度は、最低でも3日に1回となります。
3:下洗い必須
薬用シャンプーだけでシャンプーしていませんか?
薬用シャンプーを使用する前に、下洗いとして、必ず、普通のシャンプーで洗いましょう。
薬用シャンプーだけでシャンプーした場合、洗浄力がないため、ホコリや菌、皮脂などの汚れを落とし切れていないままシャンプーを終えることになり、しっかりと薬用成分が皮膚に届かない状態となります。
そのため、薬用成分をしっかり皮膚にとどけるためにも、しっかり下洗いした上で薬用シャンプーを使用しましょう。
※マラセブシャンプーの場合は、毒性が強いため、必ず手袋をして使用しましょう。
4:すすぎ
薬用シャンプーだけでなく、全てのシャンプーにいえることですが、すすぎはしっかりしましょう。
シャンプーでしっかり洗えていたとしても、その後、しっかりすすぎきれていない場合、シャンプー成分が皮膚に残っている可能性があるため、皮膚に残ったシャンプー成分がまた汚れの原因となるためです。
かけ流しでは、すすぎ残しが気になるという場合は、ベビーバスなどの桶でため流しをしてあげましょう。
すすぎの目安としては、すすぎの際、手で触って、キュッキュとなっていればすすげています。
5:保湿
シャンプー後は、必ず保湿をしましょう。
シャンプー時間が14分以上経過した場合、皮膚はかなり乾燥します。
シャンプー後は、全ての犬に共通しますが、乾燥します。
そのため、シャンプー後の保湿がとても大切です。
6:予防シャンプーとして使用しない
薬用シャンプーを皮膚病の予防目的として使用している方がいますが、薬用シャンプーは、皮膚に問題を抱えている犬に対して処方されるものとなります。
そのため、正常の皮膚の犬に対して使用することは、おすすめできません。
7:まとめ
薬用シャンプーの洗浄力は極めて低いため、必ず普通のシャンプーでの下洗いが必要です。
薬用シャンプーは、皮膚に問題を抱えた犬に対して処方されるものです。
正常の皮膚の犬への使用は避け、用法容量を守り、使用しましょう。
また、皮膚の問題は、食事や骨格、筋肉のコリ、環境など、様々な要因が考えられます。
シャンプーだけで改善されない場合も多く、自己判断だけでなく、獣医さんやトリマーさんからアドバイスを頂くことをおすすめします。