「この子、どうして嫌がるんだろう?」
たまに、グルーミングを拒む子を担当するとき
わたしは、その背景になにがあるのかを想像する
「何かのトラウマ?」
「どこか痛いのかな?」
「どうしたらいい?」
わんちゃんのこと、大好きだけど
グルーミングしてると
どうしたの?っていうことがあるの
どうしても触られたくない部分に触ったり
いつもしない動きをしてもらうこともあるから
慣れない子や、不安な子、
怖がりさんな子、トラウマがある子、
痛みがある子、シニアちゃんなど
それぞれのわんちゃんごとに
それぞれの嫌な理由って
きっとあると思う
わんちゃんの声が直接聞けたりする
スピ能力なんて備わってないから
もどかしさを感じながらも、
まずはご家族に確認するんだけど
それでも、分からないことってあるんだよね
だから、この子が何に対して
そこまで嫌がるのか、
どうして触ってあげたら楽なのか、
いろんな手の加減や道具の使い方で
目の前の子にグルーミングしているの
どうしたの?どうしてあげたら楽?って
その子に聞きながら進めていくと
だんだん、ほんの少しだけど
分かってくることもある
あー、ここが当たって嫌なのね〜
なるほど!ここの部分が痛いんだ〜
へ〜、こうしたらいいのね♪なんて
ひとりでわんちゃんとお話する感覚で
グルーミングする
そうしていくうちに、
なんとなーくだけど
わんちゃん達も落ち着いてきてくれるの
普段なかなか聞いてあげられないことを
美容師さんになら話せて楽になった♪って
感覚に似ているのかなって思いながら
目の前のわんちゃんの
顔や身体が緩んできたりすると
なんだか勝手にうれしくなっちゃうんだよね♡
そんなことしながら
グルーミング進めてくと
なんとなーく感覚で分かるものもある気がする
無理にガツガツ進めても
嫌なものは嫌なんだし
痛いものは痛いんだから
だったら、緩めていきましょう♪
グルーマー駆け出しの頃や
時間に追われて焦りながら
グルーミングしていた頃なんて
わんちゃんがどう感じているのか、
全然考えてあげられる余裕はなかった
コットンを開業し
ヒトリマーになって4年目
時間に余裕を持つことで
心にもゆとりが生まれて
以前より
わんちゃんにとって
頼れるグルーマーになれたかな?